正負の数 — 数直線で符号を掴む
「マイナス4引くマイナス7」のような式を、符号のルールを丸暗記して乗り切った経験がある人は多いはずです。 規則を覚えるだけでは、少し形が変わった問題で同じ間違いを繰り返します。 ここでは符号付きの数を、数直線上の位置と移動として扱います。式の見た目ではなく、動きで捉え直します。
数直線 = 位置と向きを持つものさし
数直線の上では、どの数もただ1つの位置を持ちます。 が基準(原点)で、右が正の向き、左が負の向きです。 ある数の絶対値とは、その位置が原点からどれだけ離れているか(向きを無視した距離)のことです。 たとえば の絶対値は 、 の絶対値も同じ 。向きが違うだけで、原点からの距離は等しくなります。
触ってみる — コマを動かして足し算・引き算を見る
下の図のインディゴの点(コマ)をドラッグして、好きな位置に置いてください。 それが「開始位置」になります。次に「加える数」のスライダーを動かすと、コマから矢印が伸びます。
矢印の向きに注目してください。正の数を加えると右へ、負の数を加えると左へ動きます。 「引き算」は、加える数を負にした場合と同じ移動になります。たとえば は と同じで、 の位置から左へ 動くことです。
試してみよう
- コマを に置き、加える数を にする → 結果は原点を越えて になります
- 加える数を負にする(たとえば )→ 矢印が左向きになり、引き算と同じ効果になります
- 加える数を にする → コマは動きません。位置がそのまま、その数自身です
理解チェック
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
を計算すると?
確認 2 / 3
と の大小関係として正しいものは?
確認 3 / 3
を計算すると?
執筆・監修: 中野竜之介(北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり)
最終更新: 2026-07-05