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高校数学の学び直し / 第18章 · 1つ目のレッスン

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i2=−1i^2=-1 という決まりは、平面の上でどんな動きを表しているのか

複素数と複素平面 — 数を平面で見る

実数は数直線の上の点として見られます。複素数は、その考えをもう一方向へ広げます。a+bia+bi の実部 aa を横、虚部 bb を縦に置けば、複素数は平面上の点になります。

この見方に慣れると、計算はただの記号操作ではなくなります。足し算は平行移動、引き算は2点の差、掛け算は回転と拡大の合成として読めます。

触ってみる — 四則を平面で見る

赤い点が zz、青い点が ww です。ボタンで四則を切り替え、黄色い矢印がどこへ動くかを見てください。

赤 z=1.30+0.80iz=1.30 + 0.80i、青 w=−0.70+1.10iw=-0.70 + 1.10i、黄 z+wz+w =0.60+1.90i= 0.60 + 1.90i

足し算と引き算は成分ごとの計算です。

(a+bi)+(c+di)=(a+c)+(b+d)i(a+bi)+(c+di)=(a+c)+(b+d)i (a+bi)−(c+di)=(a−c)+(b−d)i(a+bi)-(c+di)=(a-c)+(b-d)i

掛け算は少し表情が変わります。

(a+bi)(c+di)=(ac−bd)+(ad+bc)i(a+bi)(c+di)=(ac-bd)+(ad+bc)i

この式は成分で計算できますが、図では「向きを足し、長さを掛ける」動きとして見えます。割り算は逆に、向きを引き、長さを割る操作です。

ii を掛けると何が起きるか

z=a+biz=a+bi に ii を掛けると、

iz=i(a+bi)=−b+aiiz=i(a+bi)=-b+ai

です。つまり点 (a,b)(a,b) は (−b,a)(-b,a) へ移ります。

z=1.40+0.70iz=1.40 + 0.70i なら iz=−0.70+1.40iiz=-0.70 + 1.40i。×i\times i は長さを保ったまま偏角を 90∘90^\circ 増やします

これは原点を中心にした 90∘90^\circ の回転です。i2=−1i^2=-1 になるのも、90∘90^\circ 回転を2回行うと 180∘180^\circ 回転、つまり向きが反対になるからです。

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

z=2+iz=2+i、w=−3+4iw=-3+4i のとき、z+wz+w はどれですか?

確認 2 / 3

z=3−2iz=3-2i に ii を掛けると iziz になります。iziz の実部はいくつですか?

確認 3 / 3

z=1+2iz=1+2i、w=3−iw=3-i のとき、積 zwzw はどれですか?

操作チャレンジ — 和と差を同時に合わせる

赤い zz と青い ww を動かして、和と差の両方を目標に合わせてください。式で解くと連立方程式ですが、図では2本の結果矢印を同時に合わせる問題です。

目標: 黄を 1+3i1+3i、緑を 3−i3-i に重ねる。現在 z+w=0.60+2.10iz+w=0.60 + 2.10i、z−w=1.80+0.70iz-w=1.80 + 0.70i

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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