高校数学の学び直し / 第17章 · 2つ目のレッスン
無料レッスン円の上を動く点と定点を結ぶ線分の中点は、どんな図形を描くのか
軌跡と領域
点の動き方や範囲を式でとらえる2つの考え方が、この章のテーマです。軌跡は、条件を満たしながら動く点の「足跡」です。領域は、不等式を満たす点の「面」です。どちらも、点を1つずつ調べる発想から、点の集まりを式でまとめる発想へ進む単元です。
触ってみる — 条件を満たす点の足跡
赤い点 は円 の上だけを動きます。固定点 と の中点を とすると、 は別の円を描きます。赤い点をドラッグするか、自動で動かして、緑の足跡を確認してください。
とおくと、中点は
です。だから の座標を とすれば、 が成り立ちます。これが軌跡の方程式です。
触ってみる — 不等式は面の指定
等式が境界線を表すのに対して、不等式は境界線のどちら側かを表します。下の図では、3つの不等式を同時に満たす共通部分を緑で塗っています。
今回の領域は
をすべて満たす点の集まりです。境界線を引いて、どちら側かを1つずつ選ぶと、最後に残った部分が連立不等式の解になります。
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
が 上を動き、 と の中点を とします。 の軌跡はどれですか?
確認 2 / 3
点 は , , の領域に入りますか?
確認 3 / 3
領域 , , の中で、 の最大値はいくつですか?
チャレンジ問題 — 領域の中で直線にも乗せる
青い点を動かして、連立不等式の領域に入れながら、追加条件の直線にも乗せます。「領域」と「等式条件」を同時に満たす点を探してください。
この章の定義・定理・公式をまとめて確認する
第17章 図形と方程式 — 座標で図形を扱う のまとめページへ
執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介
中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり
数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹
最終更新: 2026-07-05