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中学数学の学び直し / 第6章 · 1つ目のレッスン

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クラスに 11 人だけ極端な点数の人がいると、平均と中央値のどちらが大きく動くのか

データの活用 — 代表値を選ぶ

テストの点数、通学時間、部活動の記録のように、たくさんの数が集まったものをデータと呼びます。データは、ただ眺めるだけでは全体像が見えにくいことがあります。そこで、表に整理したり、代表値を使ったりして「どのあたりに集まっているか」を短く言えるようにします。

度数分布表と、平均・中央値・最頻値を使って、データの特徴を数値で表します。特に平均と中央値は似ていますが、外れ値に対する動き方が違います。

触ってみる — 平均と中央値は同じようには動かない

平均は、全部のデータを合計して個数で割った値です。数直線の上では、データ全体の重心のように考えられます。中央値は、データを小さい順に並べたときの真ん中の値です。

下の点をドラッグしたり、右端に点を追加したりしてください。遠い値を足したとき、平均と中央値のどちらが大きく動くかを見ます。

平均 55中央値 55個数 55
並べたデータ: 33, 44, 55, 66, 77。平均は全体の重心なので、遠い点を足すと大きく動きます。中央値は順に並べた真ん中なので、端の外れ値には比較的動きにくい値です。
点を横にドラッグしたり、右端に外れ値を足したりして、平均 55 と中央値 55 の動き方を比べます。

右端に大きな値を足すと、平均はその値に引っぱられて右へ動きます。一方、中央値は「真ん中の順番」を見ているので、端の値が少し変わっても大きくは動きません。この違いは、極端に大きい値や小さい値が混ざるデータで大切です。

度数分布表で全体を見る

データをいくつかの階級に分け、それぞれに何個入るかを数えた表を度数分布表と呼びます。たとえば、ある小テストの点数を階級ごとに整理すると次のようになります。

階級度数
4040 点台11
5050 点台22
6060 点台33
7070 点台55
8080 点台44
9090 点台11

度数分布表を見ると、7070 点台が最も多く、全体としては 6060 点台から 8080 点台に多く集まっていると分かります。生のデータを全部読む前に、まず分布の形を見るのが基本です。

代表値の使い分け

平均・中央値・最頻値は、どれもデータの代表を表す値です。

  • 平均: すべての値を合計して個数で割る
  • 中央値: 小さい順に並べた真ん中の値
  • 最頻値: 最も多く出てくる値

たとえばデータが 4,6,6,7,94,6,6,7,9 なら、平均は

4+6+6+7+95=6.4\frac{4+6+6+7+9}{5}=6.4

中央値は真ん中の 66、最頻値も 66 です。ただし、データが 4,6,6,7,304,6,6,7,30 のように外れ値を含むと、平均は 535=10.6\frac{53}{5}=10.6 まで上がります。このとき中央値は 66 のままです。

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

データ 4,6,6,7,94,6,6,7,9 の平均はいくつですか?

確認 2 / 3

小さい順に並んだデータ 3,5,8,12,203,5,8,12,20 の中央値はいくつですか?

確認 3 / 3

データ 10,11,12,13,1410,11,12,13,14 に外れ値 4040 を足すと、平均と中央値の動き方はどうなりますか?

操作チャレンジ

平均は合計で決まり、中央値は順番で決まります。次の図で、その違いを自分の手で作ってください。

平均 66中央値 66
目標: データ 55 個を動かして、中央値を 66 のまま、平均を 77 にする。達成すると表示が緑になります。

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 北町晃洋・野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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