確率とシミュレーション — 樹形図で数える
確率は、当てずっぽうの言葉ではありません。 まず、起こりうる結果をもれなく数えます。 その結果がどれも同じくらい起こりやすいとき、確率は
で求められます。
この「すべての場合」を数えるときに役立つのが樹形図です。 枝を段ずつ伸ばすと、最後の葉が全事象になります。 途中の枝だけを見て判断せず、葉まで進んでから数えるのが大切です。
触ってみる — 樹形図を展開する
硬貨を回投げ、そのあとのカードから枚を選ぶ場面を考えます。 硬貨は通り、カードはそれぞれの枝から通りです。 樹形図を段目まで展開すると、全事象が葉として並びます。
硬貨: 通り
カード: 通り
全事象: 通り
葉の数が全事象です。 この例では 通りあります。 「表が出て、カードが偶数」という事象なら、当てはまる葉は のつだけです。 したがって確率は です。
理解チェック
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
硬貨を 回投げ、その後 のカードから 枚選びます。全事象は何通りですか?
確認 2 / 3
事象 :「表が出て、カードが偶数」は何通りですか?
確認 3 / 3
同様に確からしい 通りのうち、事象 が 通りなら確率はどれですか?
章末チャレンジ
下の葉を選んで、指定された事象だけを作ってください。 選ぶべき葉がそろうと、確率も確認できます。
いま選んでいる葉は 通りです。事象に合う葉だけを残します。
執筆・監修: 中野竜之介(北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり)
最終更新: 2026-07-05