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確率とシミュレーション — 樹形図で数える

確率は、当てずっぽうの言葉ではありません。 まず、起こりうる結果をもれなく数えます。 その結果がどれも同じくらい起こりやすいとき、確率は

注目する場合の数すべての場合の数\frac{\text{注目する場合の数}}{\text{すべての場合の数}}

で求められます。

この「すべての場合」を数えるときに役立つのが樹形図です。 枝を11段ずつ伸ばすと、最後の葉が全事象になります。 途中の枝だけを見て判断せず、葉まで進んでから数えるのが大切です。

触ってみる — 樹形図を展開する

硬貨を11回投げ、そのあと1,2,31,2,3のカードから11枚を選ぶ場面を考えます。 硬貨は22通り、カードはそれぞれの枝から33通りです。 樹形図を22段目まで展開すると、全事象が葉として並びます。

硬貨: 22通り
カード: 33通り
全事象: 66通り
まず硬貨の枝は 22本です。次の操作で、それぞれの枝からカードの枝を伸ばします。

葉の数が全事象です。 この例では 2×3=62 \times 3 = 6 通りあります。 「表が出て、カードが偶数」という事象なら、当てはまる葉は (,2)(\text{表},2)11つだけです。 したがって確率は 1/61/6 です。

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

硬貨を 11 回投げ、その後 1,2,31,2,3 のカードから 11 枚選びます。全事象は何通りですか?

確認 2 / 3

事象 AA:「表が出て、カードが偶数」は何通りですか?

確認 3 / 3

同様に確からしい 66 通りのうち、事象 BB22 通りなら確率はどれですか?

章末チャレンジ

下の葉を選んで、指定された事象だけを作ってください。 選ぶべき葉がそろうと、確率も確認できます。

いま選んでいる葉は 00 通りです。事象に合う葉だけを残します。
目標: 事象 BB:「裏が出て、カードが奇数」の葉だけを選ぶ。

執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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