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相似 — 中心から拡大・縮小する

形は同じで、大きさだけが違う図形を相似といいます。 写真を拡大しても、地図を縮小しても、角の大きさは変わりません。 変わるのは長さです。対応する長さがすべて同じ倍率になるとき、その倍率を相似比と呼びます。

この回では、相似を「相似の中心」から見る方法で考えます。 中心 OO から点 PP へ線を引き、その線上で OPOP を同じ倍率にした点を PP' とします。 すべての点に同じ操作をすると、図形全体が形を保ったまま拡大・縮小されます。

触ってみる — 中心から同じ倍率で動かす

下の図では、赤い点 OO が相似の中心です。 倍率を動かすと、各頂点が OO から伸びる同じ直線上を動きます。 青い図形と紫の図形は、対応する辺の比も、対応する角の大きさもそろっています。

相似比 k=1.5k = 1.5原図の面積 3.123.12変換後の面積 7.027.02
相似の中心 OO から各頂点へ伸びる距離が 1.51.5 倍になります。塗られた面積の比は 2.25=1.522.25 = 1.5^2 です。

倍率 kk11 より大きいと拡大、0<k<10<k<1 だと縮小です。 どちらの場合も、対応する点は中心 OO から見て同じ向きに並びます。 たとえば OP=2OPOP'=2OP なら、点 PP' は点 PP より中心から 22 倍遠い位置にあります。

相似比を読む

相似な図形では、対応する辺の比がどこでも同じです。 ある辺で AB:AB=2:1A'B':AB=2:1 と分かれば、ほかの対応する辺もすべて 2:12:1 です。 そのため、まだ分からない長さは、分かっている辺から同じ倍率を使って求められます。

一方、角は倍率をかけません。 図形を拡大しても、直線どうしの開き方は変わらないからです。 相似では「長さは同じ倍率、角は同じ大きさ」と分けて覚えると、計算が安定します。

試してみよう

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

相似の中心 OO から点 PP までが 3 cm3\text{ cm}、相似比が 22 のとき、OPOP' はどれですか?

確認 2 / 3

対応する辺 ABAB5 cm5\text{ cm}ABA'B'8 cm8\text{ cm} のとき、もとの図形から拡大後の図形への相似比 kk はどれですか?

確認 3 / 3

AB=4 cmAB=4\text{ cm}AB=10 cmA'B'=10\text{ cm} のとき、BC=6 cmBC=6\text{ cm} に対応する BCB'C' はどれですか?

章末チャレンジ

倍率を調整して、相似の中心 OO から作られる図形を目標の図形に重ねてください。 目標は図の下の説明に書いてあります。

目標: 相似の中心 OO からの倍率を調整し、青い図形を緑の図形に重ねる。現在 k=1k=1

執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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