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相似比 — 面積と体積は何倍になるか

前回は、相似な図形では対応する長さが同じ倍率になることを見ました。 今回は、その倍率が面積や体積にどう効くかを考えます。 結論から言うと、長さの相似比が kk なら、面積比は k2k^2、体積比は k3k^3 です。

これは丸暗記ではありません。 面積は縦と横の 22 方向で決まり、体積は縦・横・高さの 33 方向で決まります。 長さがそれぞれ kk 倍になるので、面積では k×kk \times k、体積では k×k×kk \times k \times k が出てきます。

触ってみる — k2k^2k3k^3 を同時に見る

スライダーで長さの倍率を変えてください。 左は正方形の面積、右は立方体の体積です。 同じ倍率 kk でも、面積と体積では増え方が違います。

長さの比 k=1.5k = 1.5面積比 k2=2.25k^2 = 2.25体積比 k3=3.38k^3 = 3.38

面積は 22方向の倍率

体積は 33方向の倍率

長さが 1.51.5 倍になると、面積は 1.52=2.251.5^2 = 2.25 倍、体積は 1.53=3.381.5^3 = 3.38 倍です。

たとえば長さを 22 倍にすると、面積は 22=42^2=4 倍、体積は 23=82^3=8 倍です。 長さを半分にすると、面積は (12)2=14\left(\frac{1}{2}\right)^2=\frac{1}{4} 倍、体積は (12)3=18\left(\frac{1}{2}\right)^3=\frac{1}{8} 倍になります。 縮図や模型で「少し大きくしただけなのに面積や体積が大きく変わる」のは、この累乗のためです。

縮図と模型で使う

地図では、地図上の長さと実際の長さが一定の比になっています。 長さだけを聞かれているなら相似比をそのまま使います。 しかし、土地の面積や箱の体積を比べるときは、長さの比をそのまま使うとずれます。

たとえば相似比が 3:23:2 の図形なら、面積比は 32:22=9:43^2:2^2=9:4 です。 相似比が 1:41:4 の模型なら、体積比は 13:43=1:641^3:4^3=1:64 です。 何を比べているのかが、長さなのか、面積なのか、体積なのかを最初に確認します。

試してみよう

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

相似比が 3:23:2 の図形で、面積比として正しいものはどれですか?

確認 2 / 3

長さを 14\frac{1}{4} 倍した模型の体積は、もとの何倍ですか?

確認 3 / 3

相似な立体で体積比が 27:827:8 のとき、長さの比として正しいものはどれですか?

章末チャレンジ

倍率を調整して、面積比と体積比を同時に目標へ合わせてください。 目標は図の下の説明に書いてあります。

面積は 22方向の倍率

体積は 33方向の倍率

目標: 面積比を 44、体積比を 88 にする。現在は k=1.25k=1.25、面積比 1.561.56、体積比 1.951.95

執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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