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連立方程式 — 22直線の交点として見る

前回は、連立方程式を加減法で解きました。 今回は同じものをグラフで見ます。 一次方程式 ax+by=cax+by=c は、座標平面では直線になります。 連立方程式の解とは、22本の直線の両方に乗っている点、つまり交点です。

この見方を持つと、「解が 11つ」「解がない」「解が無数にある」という違いが自然に見えます。 計算の前に形を見ることで、答えの個数を見通せるようになります。

触ってみる — 交点が解になる

下の図では、22本の直線をスライダーで動かせます。 yy軸上の点をドラッグすると切片が変わり、傾きスライダーを動かすと直線の向きが変わります。

交点があるとき、その点の xx 座標と yy 座標が連立方程式の解です。 平行になると共通する点がなく、解はありません。 22本がぴったり重なると、直線上のすべての点が両方の式を満たすので、解は無数にあります。

1本目

2本目

交点は (2,2)(2, 2) です。この x,yx, y22つの式を同時に満たす解です。
y=1x+0y = 1x + 0y=0.5x+3y = -0.5x + 3yy軸上の点をドラッグすると切片が変わります。

式とグラフを行き来する

たとえば

{y=x+1y=x+5\begin{cases} y=x+1 \\ y=-x+5 \end{cases}

なら、交点では右辺どうしが等しいので x+1=x+5x+1=-x+5 と置けます。 整理すると 2x=42x=4、つまり x=2x=2。 もとの式に戻すと y=2+1=3y=2+1=3。交点は (2,3)(2,3) です。

平行の場合も式で確認できます。 y=2x+1y=2x+1y=2x3y=2x-3 は傾きがどちらも 22 で、切片だけが違います。 同じ向きでずっと離れたままなので、交点はありません。

一致の場合は、見た目が同じ直線です。 たとえば 2xy=42x-y=44x2y=84x-2y=8 は、後者が前者の 22倍です。 表している直線は同じなので、その直線上のすべての点が解になります。

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

y=x+1y=x+1y=x+5y=-x+5 の交点はどれですか?

確認 2 / 3

y=2x+1y=2x+1y=2x3y=2x-3 の解の個数は?

確認 3 / 3

2xy=42x-y=44x2y=84x-2y=8 の解の個数は?

章末チャレンジ

固定された直線と、動かせる直線の交点を目標の点に合わせてください。 傾きスライダーと切片のドラッグを両方試すと、同じ交点を作る直線が複数あることも見えてきます。

動かす直線

いまの交点は (4,1)(4, -1) です。目標は (2,1)(2, 1)です。
目標: 固定された直線 y=x+3y = -x + 3 と、動かす直線 y=0.5x3y = 0.5x - 3 の交点を (2,1)(2, 1) にする。

執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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