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場とは — スカラー場とベクトル場

これまでの関数は「1つの数を入れると1つの数が返る」ものでした。この章の主役は 場所を入れると値が返る関数——です。場には2種類あります。

このコースでは、この2つの場を「触って」grad・div・curl という3つの微分演算を体で理解し、 発散定理・ストークスの定理という「境界と内部の対応」にたどり着きます。

触ってみる — 標高図を読む

天気図の等圧線や地形図の等高線と同じ発想です。スカラー場 f(x,y)=ax2+by2f(x,y)=ax^2+by^2 を 「谷」だと思ってください。同じ高さの点をつないだ線が等高線です。

橙の点をドラッグすると、いま立っている等高線の"高さ"(f の値)が下に表示されます。 a,ba,b スライダーで谷の形(円⇄楕円)も変えられます。

スカラー場 f(x,y)=1.0x2+0.5y2f(x,y)=1.0x^2+0.5y^2。橙の点で f=3.28f=3.28(いま立っている等高線の"高さ")

数式で見る

f(x,y)=ax2+by2f(x,y) = a x^2 + b y^2

は2変数関数の中でもとくに素直な例です。等高線 f(x,y)=cf(x,y)=ca,b,c>0a,b,c>0 のとき必ず 閉じた楕円になります(円は a=ba=b の特別な場合)。この「必ず閉じる」性質のおかげで、 次章以降の可視化(等高線・発散定理の閉曲面など)が全部きれいに描けます。

どこで効くのか

試してみよう

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

スカラー場とベクトル場の違いとして正しいものは?

確認 2 / 3

f(x,y)=2x2+3y2f(x,y)=2x^2+3y^2 について、点 (1,1)(1,1) での値 f(1,1)f(1,1) はいくつですか?

確認 3 / 3

等高線が密集している場所で言えることは?

📖

この章の定義・定理・公式をまとめて確認する

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執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

主な参考文献: Schey『Div, Grad, Curl, and All That』(Norton) / Marsden & Tromba『Vector Calculus』(W.H. Freeman) / 志賀浩二『ベクトル解析30講』(朝倉書店)

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