定義・定理・公式まとめ
フーリエ解析コース
レッスンで手を動かして体感したことを、いつでも引ける形にした知識の地図です。 気になる項目があれば、リンク先のレッスンでもう一度図を動かして体感し直せます。
第1章波の重ね合わせ — sin波を足すと形が生まれる
重ね合わせの原理(線形性)
無料の係数は、 と それぞれの係数をそのまま足したもの
2つの波を足した合成波の係数は、各波の係数を別々に計算して最後に足すだけで求まる
係数を取り出す操作(第2章の内積)が線形だから成り立つ
→ このレッスンで体感する矩形波の係数(奇数次のみ)
無料、、(すべての )
矩形波は奇関数だから cos 成分()はすべて消え、sin の奇数次だけが残る
振幅1・周期 の矩形波の場合。振幅が変われば係数も比例して変わる
→ このレッスンで体感する項数を増やすと近づく
無料部分和 は、 が区分的に滑らかなら連続点で 、跳躍点で左右極限の平均 に収束する
項を足すほど輪郭がくっきりし、目標の波形のシルエットに近づいていく
関数ならまず平均二乗()収束。各点収束には区分的 等の条件が要り、跳躍点では左右極限の平均へ収束し、その近傍にはギブス振動が残る(第3章)
→ このレッスンで体感する第2章フーリエ係数 — 内積で波を取り出す
三角関数の直交性
プレミアムのとき 、 のとき 。 と の積は常に
違う周波数どうしは掛けて積分すると相殺して消え、狙った周波数だけが生き残る
積分区間 が前提。 は奇関数×偶関数=奇関数なので、 によらず積分は常に
→ このレッスンで体感する複素フーリエ級数
プレミアムcos と sin の2種類の係数が、複素数 という1種類にまとまる
が実数値のとき (複素共役)。等号は適切な収束の意味で成り立つ( 収束、区分的 なら各点収束・跳躍点は左右極限の平均)
→ このレッスンで体感する第3章フーリエ級数の性質 — 収束とギブス現象
収束定理(ディリクレ条件)
無料区分的に滑らか(区分的に連続かつ区分的に微分可能)な のフーリエ級数は各点で収束する
なめらかな点ではその値に、跳んでいる点では左右の平均値に落ち着く
不連続点では (右極限と左極限の平均)に収束する。ディリクレ条件を満たさない関数では一般には成り立たない
→ このレッスンで体感するギブス現象
無料オーバーシュートの高さは に収束(跳躍量に対して約8.9%)
項数 を増やしても行き過ぎの高さは消えず、ツノの幅だけが跳躍点に向かって狭くなる
不連続点を持つ関数に共通する現象。跳躍の大きさによらず超過率は約8.9%で普遍
→ このレッスンで体感する係数の減衰となめらかさ
プレミアム不連続(矩形波)→ 、連続だが角あり(三角波)→ 、 →どんな よりも速い
なめらかさが1段上がるごとに、係数の減衰は の分だけ速くなる
具体例の比較。連続なだけでは は保証されず、次数を上げるには周期端点での整合(周期的接続の滑らかさ)と導関数の可積分性・有界変動などが要る
→ このレッスンで体感するパーセバルの等式(エネルギー保存)
プレミアム時間側で測ったエネルギー(2乗の平均)と、周波数側で測ったエネルギー(係数の2乗和)が一致する
が2乗可積分(有限エネルギー)であることが前提
→ このレッスンで体感する各点収束と一様収束の違い
プレミアム各点収束: 各 で のとき値が一致 / 一様収束: 誤差の上限が だけで一斉に に近づく
矩形波は各点では正しく収束するが、不連続点の近くには常にツノが残るため一様収束はしない
ギブス現象はまさに一様収束が破れる典型例
→ このレッスンで体感する第4章フーリエ変換 — 時間と周波数
逆フーリエ変換
プレミアム周波数の顔から時間の顔へ行き来できる
この逆積分が各点でそのまま使えるのは がともに可積分などの条件下。一般の では Plancherel の意味( 収束)で反転が成り立つ
→ このレッスンで体感する時間・周波数の双対性(不確定性)
プレミアムガウス波形 では、形状パラメータの時間幅 と周波数幅 が反比例する
時間で細くするほど周波数では広がる。同時にどちらも細くはできない
は形状の目安。エネルギー分布 の標準偏差で測ると 、 で積は 。一般には で、等号を達成するのがガウス波形
→ このレッスンで体感する第5章離散フーリエ変換とFFT
サンプリング定理とナイキスト周波数
プレミアム帯域制限信号()を復元できる条件は 。ナイキスト周波数
サンプリング間隔が粗すぎると、元の波形は二度と復元できない
が帯域制限(最大周波数 以下)であることが前提。破れるとエイリアシングが起きる
→ このレッスンで体感するエイリアシング
プレミアムサンプリング周波数不足の高周波成分は、見かけ上ナイキスト周波数の内側に折り返って現れる
速く回る扇風機の羽根が、カメラのコマ落ちで逆回転に見える現象と同じ構造
→ このレッスンで体感するFFTの計算量
プレミアムDFTの直接計算は 、高速フーリエ変換(FFT)は
Nが大きいほど差は歴然。 ならおよそ100倍以上速くなる
代表的なCooley-Tukey型FFTは が2の冪(または高度合成数)のとき効率よく分割できる
→ このレッスンで体感する第6章応用 — 音・画像・データへ
画像の2次元フーリエ変換と圧縮
プレミアム画像を2次元フーリエ変換し、上位の低周波成分だけを残して逆変換すると近似画像が得られる
輪郭(急な変化)は高周波、なだらかな濃淡は低周波。高周波を削っても大まかな形は残る
高周波を捨てるほど圧縮率は上がるが、輪郭(エッジ)がぼやける
→ このレッスンで体感する短時間フーリエ変換(STFT)とスペクトログラム
プレミアム信号を短い窓で区切り、それぞれにフーリエ変換をかけて時間×周波数の2次元表現を作る
時刻ごとにどの周波数が鳴っているかを、楽譜のように可視化する
窓を短くすると時間分解能は上がるが周波数分解能は落ちる(第4章の不確定性原理そのもの)
→ このレッスンで体感する