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項数を増やして矩形波に近づける

ウォームアップ — 第3章の振り返り

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単位円の点をドラッグして、sinθ = −1 になる場所へ移動してください。

sinθ = 0.00(目標 −1.00)

前のレッスンで、周波数の違う波を足すと新しい形が生まれるのを見ました。 では波をどんどん足していったら、カクカクの形まで作れるのでしょうか。 このコースの看板、項数スライダーで確かめます。

触ってみる — 項数スライダー

矩形波・ノコギリ波・三角波を選び、足す sin\sin の本数 NN を増やしてください。 藍色の合成波が、みるみる目標の形(緑)に寄っていきます。

矩形波3 本の sin で近似 — 使った周波数 n = 1, 3, 5

矩形波なら奇数倍音(sinx, sin3x, sin5x,\sin x,\ \sin 3x,\ \sin 5x,\dots)を 4π1n\dfrac{4}{\pi}\cdot\dfrac{1}{n} の量で足す。 ノコギリ波なら全部の倍音を 1n\dfrac{1}{n} の量で足す。項を増やすほど、角ばった形が姿を現します。

いま何が起きたのか

足し上げている式は、次の形をしています(高校数学コース第6章の Σ\Sigma = 足し上げ):

SN(x)=n=1Nbnsin(nx)S_N(x) = \sum_{n=1}^{N} b_n \sin(nx)

矩形波の係数は bn=4πnb_n = \dfrac{4}{\pi n}(奇数 nn のみ、偶数は 00)。これは天下りに与えたのではなく、 第2章で「内積で取り出す」と自然に出てきます。いまは足したら形になったという体験が主役です。

なぜ矩形波は奇数倍音だけなのか

矩形波は「半周期ずらすと符号が反転する」対称性を持ちます。偶数倍音はこの対称性を壊すため、 係数がちょうど 00 になる。形の対称性が、含まれる周波数を決める——第2章の直交性で厳密に確かめます。

試してみよう

操作チャレンジ

重ね合わせで目標の形を作る3問。矩形波の収束と、ノコギリ波の 1/n1/n のゆっくりした収束を手で確かめます。

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2つの波の量を調整して、緑の破線 sin x + 0.5 sin 2x にぴったり重ねてください。

2つの波の量を合わせて、緑の破線(目標の合成波)に重ねてください

執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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