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面積を短冊で測る — 微積の入口

微分の相棒が積分です。出発点は拍子抜けするほど素朴で、 「曲がった図形の面積を、短冊を並べて測る」というものです。まずは振り返りから。

ウォームアップ — 第8章の振り返り

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問1・現在

赤と青の矢印をドラッグして、2本の和(黄色)を星印 (2,2)(-2, 2) に重ねてください。どちらの矢印も短すぎないように。

a+b=(0.00,1.50)a + b = (0.00, 1.50)(目標 (−2, 2))

触ってみる — 短冊が面積になる

分割数のスライダーを動かしてください。

短冊の高さ
短冊の合計 =6.0741= 6.0741 真の面積 =7.3333= 7.3333 誤差 =1.2593= 1.2593

短冊が粗いうちは誤差が目立ちますが、細かくすると合計はある値に収束します。 この短冊の面積の合計をリーマン和と呼び、その収束する先の極限値が定積分 abf(x)dx\displaystyle \int_a^b f(x)\,dx です。

微分と積分は裏返し

数IIで習う計算ルールはこうでした:

xndx=xn+1n+1+C\int x^n\,dx = \frac{x^{n+1}}{n+1} + C

「微分すると ff に戻る関数(原始関数)を探せ」という指示です。 なぜ面積の計算が微分の逆算になるのでしょうか。 「面積の増える速さは、その場所の高さに等しい」からです。 この事実は微積分学の基本定理と呼ばれ、 その体感図はこのコースの第15章に置いてあります(そのまま無料で読めます)。

この先の微積 — 何が増えるのか

数IIの範囲でできたことと、その先を正直にまとめます。

ここまで(数II)このコース第10〜16章(無料)大学微積コース
扱える関数多項式のみ三角・指数対数・合成関数すべて同左
極限直感的に計算法則と不定形までε-δによる厳密化・テイラー展開
変数1変数1変数多変数(勾配・機械学習の最適化)

つまりあなたは今、微積の物語の第1章を読み終えたところです。 割線が接線になる瞬間も、短冊が面積になる瞬間も、もう手で触りました。 続きの計算と応用は第10章からすべて無料で、その先の厳密化と多変数の世界が大学微積コースです。

操作チャレンジ — 図で解く5問

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問1・現在問2問3問4問5

青い点をドラッグして、赤い点(x=1)との割線の傾きをちょうど 1.50 にしてください(2点は離したまま)。

割線の傾き = 2.00(目標 1.50。赤い点 x=1 は固定)

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

短冊の分割数を無限に増やしたとき、短冊の面積の合計が収束する先を何と呼びますか?

確認 2 / 3

積分の計算ルール xndx=xn+1n+1+C\displaystyle \int x^n\,dx = \dfrac{x^{n+1}}{n+1} + C を使うと、x2dx=x3(分母)\displaystyle \int x^2\,dx = \dfrac{x^3}{(\text{分母})} の分母はいくつですか?

確認 3 / 3

xndx\displaystyle \int x^n\,dx を求める」とは、どんな関数を探すことですか?

この章の定義・定理・公式をまとめて確認する

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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