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合同と証明 — ぴったり重なる三角形を見つける

22つの図形が、形も大きさも同じで、動かせばぴったり重なるとき、その 22つの図形は合同です。 「動かす」には、平行移動・回転・裏返し(対称移動)のすべてを含みます。 向きが違っても、鏡に映したようでも、重なりさえすれば合同です。

三角形どうしが合同かどうかを調べるとき、辺の長さや角の大きさを 66つとも全部測る必要はありません。 実は、ある決まった組み合わせの 33つの情報さえ分かれば、三角形の形はただ 11つに決まります。 その組み合わせが、合同条件です。

合同を表すときは、対応する頂点の順で書きます。 ABCDEF\triangle ABC \equiv \triangle DEF と書いたら、AADDBBEECCFFが対応しているという意味です。 このとき AB=DEAB=DEA=D\angle A=\angle D のように、対応する辺・角がそれぞれ等しくなります。

触ってみる — 何が分かれば三角形は1つに決まる?

青い ABC\triangle ABC が基準の三角形です。 下のボタンで条件を選び、赤い点 D,ED,E はそのままに、点 FF をドラッグしてみましょう。 選んだ条件に必要な数値がすべて一致すると、DEF\triangle DEF が基準の三角形と合同になります。

△DEF ≡ △ABC ではありません

DE = AB

いま 6 / 目標 6

EF = BC

いま 3.35 / 目標 5.66

FD = CA

いま 3.35 / 目標 4.47

FF をドラッグして、選んだ条件の数値がすべて一致する位置を探します。青い ABC\triangle ABC は固定した基準の三角形、D,ED,E には最初から辺 DE=ABDE=AB を再現してあります。

FF を動かして条件を満たす位置を探すと、実はその位置が(裏返しを含めて)ほぼ 11か所しかないことに気づきます。 これが「33つの情報だけで三角形の形が決まる」ということの意味です。

三角形の合同条件

三角形の合同条件は、次の 33つです。

どの条件も、「これだけ分かれば、あとの辺・角も自動的に決まってしまう」という最小限のセットです。 (発展として、直角三角形には「斜辺と他の 11辺がそれぞれ等しい」という条件(RHS)もあります。)

誤りやすい点 — 2辺と1角では足りないことがある

22辺とその間にない角」が等しくても、合同とは限りません。 角が2辺に挟まれていないと(SASSASの「間の角」ではないと)、同じ数値からでも違う形の三角形ができてしまうことがあります。

DF=4DF=4、辺 EF=3EF=3、角 D=40D=40^\circ は同じでも、DEDE の長さが 4.614.611.521.5222通りの三角形ができます。角が 22辺の間にないと、三角形は 11つに決まりません。

同じ辺の長さ・同じ角度から出発しても、DEDE の長さが変われば別の三角形です。 「2辺とその間の角」「1辺とその両端の角」のように、角の位置が辺との関係で決まっている条件だけが、三角形を1つに決めます。

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

ABC\triangle ABCDEF\triangle DEF で、AB=DEAB=DEBC=EFBC=EFCA=FDCA=FD が成り立っています。ABCDEF\triangle ABC \equiv \triangle DEF と言えますか?

確認 2 / 3

AB=DEAB=DEBC=EFBC=EF、そして辺 ABAB と辺 BCBC に挟まれた B=E\angle B=\angle E が成り立つとき、ABCDEF\triangle ABC \equiv \triangle DEF と言えますか?

確認 3 / 3

AB=DEAB=DEBC=EFBC=EF に加えて、辺 ABAB と辺 BCBC の間にない A=D\angle A=\angle D が成り立つとき、必ず ABCDEF\triangle ABC \equiv \triangle DEF と言えますか?

📖

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執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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