テデトク

← コースに戻る

平行四辺形と四角形 — 動かしても崩れない性質を見つける

四角形 ABCDABCD が、22組の対辺(ABABDCDCBCBCADAD)がそれぞれ平行であるとき、平行四辺形と呼びます。 定義はこれだけですが、この 11つの条件から、いくつもの性質が芋づる式に出てきます。

触ってみる — 平行四辺形の頂点を動かす

頂点 A,B,CA,B,C をドラッグしてみましょう。頂点 DD は、四角形 ABCDABCD がつねに平行四辺形になるように自動で追従します。

対辺: AB=4.61AB=4.61, CD=4.61CD=4.61 / BC=3.81BC=3.81, DA=3.81DA=3.81
対角: A=79.3\angle A=79.3^\circ, C=79.3\angle C=79.3^\circ
対角線 ACAC の中点 (0,0.25)(0, 0.25)BDBD の中点 (0,0.25)(0, 0.25) は常に一致します。
青い点 A,B,CA,B,C をドラッグすると、赤い点 DD が自動で追従して四角形 ABCDABCD は常に平行四辺形(2組の対辺がそれぞれ平行)になります。形を変えても、対辺の長さ・対角の大きさ・対角線の中点は常に一致します。

形をどれだけ変えても、次の 33つが崩れないことに気づきます。

これらは平行四辺形の性質で、「22組の対辺が平行」という定義だけから導かれます(証明は次のレッスンで扱います)。

特別な四角形 — 長方形・ひし形・正方形

平行四辺形の中には、対角線がさらに特別な性質を持つものがあります。

対角線: AC=5.47AC=5.47, BD=3.96BD=3.96対角線は直交していません
p,qp,q と間の角 φ\varphi を動かして平行四辺形を変形します。φ=90\varphi=90^\circ にすると対角線の長さが等しく(長方形)、p=qp=q にすると対角線が直交します(ひし形)。両方そろうと正方形です。

辺の長さ p,qp,q と間の角 φ\varphi を動かして確かめてみましょう。 φ=90\varphi=90^\circ にすると対角線の長さがそろい、p=qp=q(となり合う辺が等しい)にすると対角線が直交します。 どちらも満たすと正方形になり、正方形は長方形でもひし形でもある、という包含関係が見えてきます。

理解チェック

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

平行四辺形の定義として正しいものはどれですか?

確認 2 / 3

平行四辺形 ABCDABCD で、対角線 ACACBDBD の交点を OO とするとき、必ず成り立つのはどれですか?

確認 3 / 3

ある平行四辺形の対角線の長さが等しく、かつ直交もしているとき、この四角形は何であると言えますか?

📖

この章の定義・定理・公式をまとめて確認する

12平行四辺形と四角形 — 性質を証明する のまとめページへ

執筆・監修: 中野竜之介北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

内容の誤り・誤植を見つけたら こちらから報告できます。いただいた指摘は 更新履歴 に反映します。