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四角形 ABCD が、2組の対辺(ABとDC、BCとAD)がそれぞれ平行であるとき、平行四辺形と呼びます。
定義はこれだけですが、この 1つの条件から、いくつもの性質が芋づる式に出てきます。
触ってみる — 平行四辺形の頂点を動かす
頂点 A,B,C をドラッグしてみましょう。頂点 D は、四角形 ABCD がつねに平行四辺形になるように自動で追従します。
対辺: AB=4.61, CD=4.61 / BC=3.81, DA=3.81 対角: ∠A=79.3∘, ∠C=79.3∘ 対角線 AC の中点 (0,0.25) と BD の中点 (0,0.25) は常に一致します。 青い点 A,B,C をドラッグすると、赤い点 D が自動で追従して四角形 ABCD は常に平行四辺形(2組の対辺がそれぞれ平行)になります。形を変えても、対辺の長さ・対角の大きさ・対角線の中点は常に一致します。
形をどれだけ変えても、次の 3つが崩れないことに気づきます。
- 対辺: AB=DC、BC=DA(2組の対辺がそれぞれ等しい)
- 対角: ∠A=∠C、∠B=∠D(2組の対角がそれぞれ等しい)
- 対角線: AC と BD はいつも同じ点(それぞれの中点)で交わる
これらは平行四辺形の性質で、「2組の対辺が平行」という定義だけから導かれます(証明は次のレッスンで扱います)。
特別な四角形 — 長方形・ひし形・正方形
平行四辺形の中には、対角線がさらに特別な性質を持つものがあります。
- 長方形: すべての角が 90∘。対角線の長さが等しい。
- ひし形: すべての辺の長さが等しい。対角線が直交する。
- 正方形: 長方形でもひし形でもある。対角線が等しく、かつ直交する。
対角線: AC=5.47, BD=3.96対角線は直交していません 辺 p,q と間の角 φ を動かして平行四辺形を変形します。φ=90∘ にすると対角線の長さが等しく(長方形)、p=q にすると対角線が直交します(ひし形)。両方そろうと正方形です。
辺の長さ p,q と間の角 φ を動かして確かめてみましょう。
φ=90∘ にすると対角線の長さがそろい、p=q(となり合う辺が等しい)にすると対角線が直交します。
どちらも満たすと正方形になり、正方形は長方形でもひし形でもある、という包含関係が見えてきます。
理解チェック
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
平行四辺形の定義として正しいものはどれですか?
確認 2 / 3
平行四辺形 ABCD で、対角線 AC と BD の交点を O とするとき、必ず成り立つのはどれですか?
確認 3 / 3
ある平行四辺形の対角線の長さが等しく、かつ直交もしているとき、この四角形は何であると言えますか?
📖この章の定義・定理・公式をまとめて確認する
第12章 平行四辺形と四角形 — 性質を証明する のまとめページへ
→ 執筆・監修: 中野竜之介(北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり)
最終更新: 2026-07-05
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