平行四辺形と四角形 — 動かしても崩れない性質を見つける
四角形 が、組の対辺(と、と)がそれぞれ平行であるとき、平行四辺形と呼びます。 定義はこれだけですが、この つの条件から、いくつもの性質が芋づる式に出てきます。
触ってみる — 平行四辺形の頂点を動かす
頂点 をドラッグしてみましょう。頂点 は、四角形 がつねに平行四辺形になるように自動で追従します。
点Aは(-3, -1)、点Bは(1.5, -2)、点Cは(3, 1.5)。第4頂点Dは自動で(-1.5, 2.5)に決まります。対辺ABとCDの長さはそれぞれ4.61と4.61、BCとDAの長さはそれぞれ3.81と3.81です。
形をどれだけ変えても、次の つが崩れないことに気づきます。
- 対辺: 、(組の対辺がそれぞれ等しい)
- 対角: 、(組の対角がそれぞれ等しい)
- 対角線: と はいつも同じ点(それぞれの中点)で交わる
これらは平行四辺形の性質で、「組の対辺が平行」という定義だけから導かれます(証明は次のレッスンで扱います)。
特別な四角形 — 長方形・ひし形・正方形
平行四辺形の中には、対角線がさらに特別な性質を持つものがあります。
- 長方形: すべての角が 。対角線の長さが等しい。
- ひし形: すべての辺の長さが等しい。対角線が直交する。
- 正方形: 長方形でもひし形でもある。対角線が等しく、かつ直交する。
辺pは4、辺qは2.6、間の角は70度です。対角線ACは5.47、BDは3.96で、長さが異なり、直交していません。
辺の長さ と間の角 を動かして確かめてみましょう。 にすると対角線の長さがそろい、(となり合う辺が等しい)にすると対角線が直交します。 どちらも満たすと正方形になり、正方形は長方形でもひし形でもある、という包含関係が見えてきます。
理解チェック
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
平行四辺形の定義として正しいものはどれですか?
確認 2 / 3
平行四辺形 で、対角線 と の交点を とするとき、必ず成り立つのはどれですか?
確認 3 / 3
ある平行四辺形の対角線の長さが等しく、かつ直交もしているとき、この四角形は何であると言えますか?
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第12章 平行四辺形と四角形 — 性質を証明する のまとめページへ
執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介
中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり
数学レビュー協力: 北町晃洋・野田一成・木村敏樹
最終更新: 2026-07-05