テデトク

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指数を使う — 半減期と e の顔見せ

前章の振り返りから。

ウォームアップ — 第3章の振り返り

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問1・現在

単位円の点をドラッグして、sinθ=1\sin\theta = -1 になる場所へ移動してください。

sinθ=0.00\sin\theta = 0.00(目標 −1.00)

減る方の指数 — 半減期

放射性物質は「毎年◯グラム減る」のではなく「一定期間で半分になる」形で減ります。 その期間が半減期 TT です。

量 = 100×(1/2)t/T100 \times (1/2)^{t/T} / 20年後 = 17.68 g
=100×(12)t/T\text{量} = 100 \times \left(\frac{1}{2}\right)^{t/T}

式の読み方は「tt 年のあいだに半減が t/Tt/T 起きる」。 指数の世界では、時間を「年数」でなく「半減の回数」で数えるのがコツです。 炭素14による年代測定(半減期5730年)も、体内で一定の割合で分解される薬の血中濃度も、同じ式で近似できます。

複利 — 分割するほど増える?

年利100%で1年預けると2倍。では半年ごとに50%ずつ複利にすると?

(1+12)2=2.25\left(1 + \frac{1}{2}\right)^2 = 2.25\text{倍}

もっと細かく、毎月・毎日・毎秒…と分割を増やすと、倍率はどこまでも増えそうに見えますが、 2.718… という数に頭打ちします。

(1+1n)ne=2.71828\left(1 + \frac{1}{n}\right)^n \to e = 2.71828\ldots

この ee(自然対数の底)は、微積分コースで指数関数の王様になります (exe^xf(0)=1f(0)=1 かつ微分しても形が変わらない(f=ff'=f)関数。一般に f=ff'=f を満たす関数は CexCe^x の形になり、exe^x はその中で原点の値がちょうど 11 のものです)。今日は顔見せだけ。 「連続複利の行き先」とだけ覚えて通過してください。

大学への接続

指数的な増減は統計コースの指数分布・成長モデルの土台、 ee は微積分コースを通じて主役です(指数関数 exe^x は微分しても形が変わらない特別な関数)。「倍々を式で扱える」ことが、そのまま入場券になります。

操作チャレンジ — 図で解く5問

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問1・現在問2問3問4問5

底 a のスライダーで、指数関数 y=axy = a^x を星印 (2, 9) に通してください。

y=1.50xy = 1.50^x を星印 (2, 9) に通す

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

半減期 T=10T = 10年、最初 100g の放射性物質は、30年後に何 g 残りますか?

g

確認 2 / 3

年利100%を半年ごとに50%ずつ複利にすると、1年で元本の何倍になりますか?

確認 3 / 3

分割を細かくしていくと、(1+1/n)n(1 + 1/n)^nnn \to \infty でどんな数に近づきますか?

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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