指数を使う — 半減期と e の顔見せ
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ウォームアップ — 第3章の振り返り
単位円の点をドラッグして、 になる場所へ移動してください。
(目標 −1.00)
減る方の指数 — 半減期
放射性物質は「毎年◯グラム減る」のではなく「一定期間で半分になる」形で減ります。 その期間が半減期 です。
式の読み方は「 年のあいだに半減が 回起きる」。 指数の世界では、時間を「年数」でなく「半減の回数」で数えるのがコツです。 炭素14による年代測定(半減期5730年)も、体内で一定の割合で分解される薬の血中濃度も、同じ式で近似できます。
複利 — 分割するほど増える?
年利100%で1年預けると2倍。では半年ごとに50%ずつ複利にすると?
もっと細かく、毎月・毎日・毎秒…と分割を増やすと、倍率はどこまでも増えそうに見えますが、 2.718… という数に頭打ちします。
この (自然対数の底)は、微積分コースで指数関数の王様になります ( は かつ微分しても形が変わらない()関数。一般に を満たす関数は の形になり、 はその中で原点の値がちょうど のものです)。今日は顔見せだけ。 「連続複利の行き先」とだけ覚えて通過してください。
大学への接続
指数的な増減は統計コースの指数分布・成長モデルの土台、 は微積分コースを通じて主役です(指数関数 は微分しても形が変わらない特別な関数)。「倍々を式で扱える」ことが、そのまま入場券になります。
操作チャレンジ — 図で解く5問
底 a のスライダーで、指数関数 を星印 (2, 9) に通してください。
を星印 (2, 9) に通す
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
半減期 年、最初 100g の放射性物質は、30年後に何 g 残りますか?
確認 2 / 3
年利100%を半年ごとに50%ずつ複利にすると、1年で元本の何倍になりますか?
確認 3 / 3
分割を細かくしていくと、 は でどんな数に近づきますか?
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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介
中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり
数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹
最終更新: 2026-07-05