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対数 — 桁数のものさし

log\log という記号は、高校数学でもっとも「なぜ存在するのか分からないまま 計算させられる」道具です。答えを先に言います: 対数は「桁」を測るものさしです。アリと地球を同じグラフに描くための。

触ってみる — 目盛りを架け替える

アリ(5mm)から地球(直径1万km超)までを1本の軸に並べます。 目盛りを切り替えてください。

アリ 5mm人 1.7mクジラ 30m富士山 3776mエベレスト 8848m地球の直径
通常目盛り: 地球が大きすぎて、他の全員が左端で団子になる

通常目盛りでは地球以外が左端で団子になります。対数目盛りに切り替えると、 全員が等間隔に並ぶ — 1目盛り進むごとに10倍、という目盛りだからです。

種明かし — 対数は指数の逆読み

logax=a を何乗すると x になるか」\log_a x = \text{「} a \text{ を何乗すると } x \text{ になるか」}

log28=3\log_2 8 = 3 は「2を3乗すると8」の逆読み。それだけです。 とくに底が10の常用対数 log10x\log_{10} x は「xx はおよそ何桁か」を返します: log1030003.48\log_{10} 3000 \approx 3.48 — 3000は「3.5桁級」の数。

地震のマグニチュード、音のデシベル、水のpH。 桁で変わる量を人間が扱うとき、世界はいつも対数目盛りを選んできました。

指数のグラフを鏡で折り返す

対数関数 y=logaxy = \log_a x のグラフは、新しく覚える必要がありません。 指数関数 y=axy = a^x のグラフを y=xy = x の直線を鏡にして折り返すだけです。 これは微積分コースで使っている逆関数の図そのもの — 点をドラッグして、 2つの曲線が鏡写しに連動するのを確かめてください。

青: y = eˣ 上の (0.50, 1.65) ⇄ 橙: y = ln x 上の (1.65, 0.50)

「入力と出力を入れ替えた関数」= 逆関数。指数と対数はその代表ペアです。

試してみよう

理解チェック

log101000000\log_{10} 1000000(100万)はいくつでしょうか?

答えを見る

66 です。100万は 10610^6、つまり7桁の数。 「0の個数を数える」のが常用対数の一番素朴な姿です。