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合成・逆関数・グラフの変形

前のレッスンで関数は「機械」になりました。 機械なら直列につなぐことも、逆回しにすることもできるはずです。 この2つの操作(合成と逆関数)が今日のテーマです。

触ってみる — 機械を直列につなぐ

スライダーで入力 xx を動かして、値が2台の機械を通り抜ける様子を追ってください。

x=1.00x = 1.00
g(x)=x+1\to g(x) = x + 1 \to
u=2.00u = 2.00
f(u)=u2\to f(u) = u^2 \to
y=4.00y = 4.00
f(g(x))=(x+1)2f(g(x)) = (x + 1)^2 — 2台の機械を直列につないだだけ

これが合成関数 f(g(x))=(x+1)2f(g(x)) = (x+1)^2 です。 途中に u=g(x)u = g(x) という中間変数が見えます。 第13章で学ぶ連鎖律(合成関数の微分)は「xx が動くと uu がどれだけ動き、uu が動くと yy がどれだけ動くか」の掛け算になります。この図はその伏線です。

逆関数 = y = x での折り返し

機械 ff の逆回し f1f^{-1} は「出力から入力を当てる」機械です。 青い点(y=exy = e^x 上)をドラッグしてください。橙の鏡像(y=lnxy = \ln x 上)が連動します。

青: y=exy = e^x 上の (0.50,1.65)(0.50, 1.65) ⇄ 橙: y=lnxy = \ln x 上の (1.65,0.50)(1.65, 0.50)

(a,b)(a, b)ff のグラフ上にある     \iff (b,a)(b, a)f1f^{-1} のグラフ上にある。 入力と出力の役割を入れ替えるだけなので、グラフは y=xy = x を鏡にした折り返しになります。 exe^xlnx\ln xx2x^2(x0x \geq 0)と x\sqrt{x} など、微積分の主役たちはみんなこのペアで登場します。

試してみよう

  • 鏡の図で、青い点をいろいろな位置に動かして、橙の鏡像が常に y=xy = x に対して対称な位置に来ることを確かめてください(ex=xe^x = x は実数解を持たない(exx1e^x - x \geq 1)ので、2本の曲線が y=xy=x 上で重なることはありません)
  • exe^x はどこでも増加なので逆関数が作れます。では sinx\sin x 全体の逆は?(同じ高さを何度も通る = 逆回しで答えが1つに決まらない。だから arcsin は定義域を絞ります)

操作チャレンジ — 図で解く2問

1 / 2
問1・現在問2

スライダーで青い曲線を、緑の点線 y=sin2x1y = \sin 2x - 1 にぴったり重ねてください。

追加演習 — もう2問

仕上げの2問です。前の問題より少しだけ手応えがあります。

1 / 2
問1・現在問2

f(x)=2x+1f(x) = 2x+1g(x)=x2g(x) = x^2 のとき、合成 g(f(a))=25g(f(a)) = 25 になる a をスライダーで見つけてください(2つあります — どちらでも正解)。

f(a)=2a+1=2.00g(f(a))=4.00f(a) = 2a+1 = 2.00 \to g(f(a)) = 4.00(目標 25)

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

逆関数 f1f^{-1} のグラフは、元の ff のグラフを何を鏡にして折り返したものですか?

確認 2 / 3

y=exy = e^x の逆関数はどれですか?

確認 3 / 3

f(x)=x2f(x) = x^2g(x)=x+1g(x) = x + 1 のとき、合成 g(f(x))g(f(x))x=2x = 2 を入れた値はいくつですか?

この章の定義・定理・公式をまとめて確認する

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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