合成・逆関数・グラフの変形
前のレッスンで関数は「機械」になりました。 機械なら直列につなぐことも、逆回しにすることもできるはずです。 この2つの操作(合成と逆関数)が今日のテーマです。
触ってみる — 機械を直列につなぐ
スライダーで入力 を動かして、値が2台の機械を通り抜ける様子を追ってください。
これが合成関数 です。 途中に という中間変数が見えます。 第13章で学ぶ連鎖律(合成関数の微分)は「 が動くと がどれだけ動き、 が動くと がどれだけ動くか」の掛け算になります。この図はその伏線です。
逆関数 = y = x での折り返し
機械 の逆回し は「出力から入力を当てる」機械です。 青い点( 上)をドラッグしてください。橙の鏡像( 上)が連動します。
点 が のグラフ上にある が のグラフ上にある。 入力と出力の役割を入れ替えるだけなので、グラフは を鏡にした折り返しになります。 と 、()と など、微積分の主役たちはみんなこのペアで登場します。
試してみよう
- 鏡の図で、青い点をいろいろな位置に動かして、橙の鏡像が常に に対して対称な位置に来ることを確かめてください( は実数解を持たない()ので、2本の曲線が 上で重なることはありません)
- はどこでも増加なので逆関数が作れます。では 全体の逆は?(同じ高さを何度も通る = 逆回しで答えが1つに決まらない。だから arcsin は定義域を絞ります)
操作チャレンジ — 図で解く2問
スライダーで青い曲線を、緑の点線 にぴったり重ねてください。
追加演習 — もう2問
仕上げの2問です。前の問題より少しだけ手応えがあります。
、 のとき、合成 になる a をスライダーで見つけてください(2つあります — どちらでも正解)。
(目標 25)
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
逆関数 のグラフは、元の のグラフを何を鏡にして折り返したものですか?
確認 2 / 3
の逆関数はどれですか?
確認 3 / 3
、 のとき、合成 に を入れた値はいくつですか?
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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介
中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり
数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹
最終更新: 2026-07-05