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limx→2f(x)=4 ——この記号の読み方を暗記した人は多いはず。
でも極限の本当の意味は「その点に着く前に、値がどこへ向かっているか」です。
着いた先ではなく、向かっている先。この違いを手で確かめましょう。
触ってみる
関数 f(x)=x−2x2−4 のグラフです。赤い点を左右にドラッグして、x=2 にじわじわ近づけてください。
x = 0.500 のとき f(x) = 2.500 — x = 2 では定義されていないのに、値は 4 に向かう
x=2 を代入すると 00 になるので、f(2) は存在しません(グラフの白抜きの穴)。
それでも x を 2 に近づけると、f(x) は 4 に向かって進みます。これが
x→2limx−2x2−4=4
の意味です。その点で定義されているかどうかと、極限があるかどうかは別の話——これが極限のいちばん大事な感覚です。
左右で行き先が違うと?
次は途中で段差がある関数です。同じように赤い点をドラッグして、x=1 に左から近づいた場合と右から近づいた場合を比べてください。
左から接近中: f(x) は 1.5 に向かう
左からは 1.5 に、右からは 3 に向かう——行き先が一致しないので、この点での極限は「存在しない」といいます。
そして、グラフがこの点で切れている(=ペンを離さないと描けない)状態が不連続です。裏返すと:
x→alimf(x)=f(a)が成り立つとき、f は x=a で連続
「向かう先」と「実際の値」が一致している——連続とはそれだけのことです。
試してみよう
- 1つ目の図で、穴のぎりぎりまで近づいてみてください。x=1.999 なら f(x)=3.999。どこまで行っても 4 には「触れない」のに、行き先は 4 に確定している感覚を掴んでください
- 2つ目の図で、段差の上をまたいで往復してみてください。「左極限」と「右極限」という言葉が体感に変わります
理解チェック
f(x)=x−3x2−9 について、limx→3f(x) は存在するでしょうか?
答えを見る
存在します。x=3 では f(x)=x−3(x−3)(x+3)=x+3 なので、x→3 で f(x)→6。
f(3) 自体は定義されていませんが、極限は 6 です。1つ目の図とまったく同じ構造です。
もっと厳密に(発展): 「いくらでも近づく」を数式で言い切るのが ε-δ 論法です。本コースでは発展章で扱います。まずはこのレッスンの「向かう先」の感覚があれば十分です。