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前のレッスンで「極限 = 向かう先」の感覚を作りました。
今日はそれを計算に変えます。ほとんどの極限は代入で終わりますが、
本当に面白いのは代入が失敗する 00 — 不定形です。
計算法則 — 極限は四則演算と仲がいい
limx→af(x)=L、limx→ag(x)=M のとき:
lim(f±g)=L±M,lim(f⋅g)=LM,limgf=ML(M=0)
つまり連続な関数なら代入するだけ。limx→3(x2+1)=10、おしまい。
問題は M=0 かつ L=0 のとき — 前のレッスンの図で見た「穴」がまさにそれです。
不定形 00 — 前のレッスンで触ったあの穴
前のレッスンで触った穴あき関数をもう一度。x=2 を代入すると 00 でした。
x = 0.500 のとき f(x) = 2.500 — x = 2 では定義されていないのに、値は 4 に向かう
00 は「答えがない」のではなく「この形のままでは決まらない」という意味です。
約分すれば正体が現れます:
x−2x2−4=x−2(x−2)(x+2)=x+2x→24
不定形の処理は微積分の背骨です。なにしろ微分の定義そのものが 00 型の極限なのですから(次章)。
試してみよう(手を動かす計算)
- limx→1x−1x2−1 — 約分で 2
- limx→0xx+1−1 — 分子の有理化で 21
- limx→∞x2+32x2+x — 最高次で割って 2
3問とも「そのままでは決まらない形を、同値変形で決まる形に直す」だけです。
操作チャレンジ — 図で解く2問
グラフが x = 2 で「向かっている高さ」に、橙の破線をぴったり合わせてください。そこに関数の値はありません(穴)。