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二次関数を使う — 最大最小と「接する」

前回、放物線は「頂点の住所 ++ 開き具合」で決まると分かりました。 今回はそれを使う練習です。高校で挫折ポイントだった「場合分け」と「判別式」も、 図で見れば1行で済みます。

最大・最小は「頂点か、端っこか」

定義域(入力の範囲)が絞られたとき、最大値・最小値の候補は2種類しかありません:

  • 頂点(範囲の中にあれば)
  • 範囲の端

教科書の場合分けが複雑に見えるのは、「頂点が範囲に入るか・入らないか」を 文字で書いているからです。図では、頂点をドラッグして範囲の外に出せば 「端が最小に切り替わる」瞬間が見えます。

y=1.00(x1.00)2+1.00y = 1.00(x - 1.00)^2 + -1.00 — 赤い点(頂点)をドラッグ

「解く」= 交点を探す

方程式 ax2+bx+c=0ax^2+bx+c = 0 の解は、放物線と xx 軸(直線 y=0y=0)の交点の位置です。 すると判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac の正体も図で言えます:

  • D>0D > 0: 交点2個(すぱっと刺さる)
  • D=0D = 0: 交点1個(接する、生まれる/消える境目)
  • D<0D < 0: 交点0個(届かない)

判別式は「交点の個数を、グラフを描かずに数える道具」だったのです。

大学への接続

この「関数の顔を読む」訓練は、微積分コース第1章(極限を ε-δ で厳密に言い切る)へそのまま続きます。 また統計コースの回帰分析は「データに関数を当てはめる」操作です。つまり関数は これから全コースで主役です。

操作チャレンジ — 図で解く5問

1 / 5
問1・現在問2問3問4問5

頂点(赤い点)をドラッグして、放物線 y=(xp)2+qy = (x-p)^2 + q の頂点を星印 (2,1)(2, -1) に合わせてください。

y=(x1.00)2+2.00y = (x - -1.00)^2 + 2.00

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

判別式 D>0D > 0 のとき、放物線と xx 軸の交点は何個ですか?

確認 2 / 3

x24x+3=0x^2 - 4x + 3 = 0 の判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac の値はいくつですか?

確認 3 / 3

D=0D = 0 のとき、放物線と xx 軸の関係は?

この章の定義・定理・公式をまとめて確認する

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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