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原始関数の逆引き表に載っていない積分はどうするか。
答えは「知っている形に写し替える」。その二大技法が置換積分と部分積分です。
触ってみる — 面積が保存される瞬間
∫2xcos(x2)dx は表にありません。でも u=x2 という新しい変数で世界を見直すと——
スライダーで上端を動かして、左右の面積が常に一致するのを確かめてください。
種明かし — 置換積分
u=x2 とおくと du=2xdx。つまり被積分関数の「2x」の部分は、
横軸の伸縮率の補正係数だったのです:
∫0b2xcos(x2)dx=∫0b2cosudu=sin(b2)
x の世界では場所ごとに横幅が伸縮しますが(dx と du の比率が 2x)、
その補正込みで面積は完全に保存されます。
「置換積分 = 変数の付け替えによる面積の写し替え」——公式 du=g′(x)dx の正体はこの伸縮補正です。
部分積分 — 積の法則の逆再生
第13章の積の法則 (fg)′=f′g+fg′ を積分すると:
∫fg′dx=fg−∫f′gdx
「積の形の積分」を「別の積の形」に付け替える道具です。定番の例:
∫xexdx=xex−∫1⋅exdx=(x−1)ex+C
微分すると簡単になるもの(x)を f、積分できるもの(ex)を g′ に選ぶのがコツです。
試してみよう
- ∫cos(3x)dx を置換(u=3x)で。補正係数 31 を忘れずに
- ∫xcosxdx を部分積分で(=xsinx+cosx+C。微分して検算を)
- 上の図で b を最大まで動かすと面積が減り始めます。cos(x2) が負になる領域に入ったから — 前レッスンの「符号付き面積」です
理解チェック
∫012xex2dx は?(置換一発です)
答えを見る
u=x2 で ∫01eudu=e−1≈1.718。
「2x が du の補正分としてちょうど吸収される」形は、見えるようになると一瞬です。