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高校数学の学び直し / 第6章 · 1つ目のレッスン

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3,7,11,15,…3,7,11,15,\ldots の第 100100 項を、順に並べずに求めるにはどうするのか

数列 — 規則を式にする

3, 7, 11, 15, … と続く数の列を見たとき、頭の中では「4ずつ増えている」と規則を読み取っています。数列の学習とは、この読み取った規則を式に書き下す練習です。そして式にできれば、第100項でも一瞬で分かります。

触ってみる — 規則が列を作る

スライダーで規則(公差・公比)を動かしてください。10個の項が一斉に変わります。

12345678910
初項 a = 2、第10項 = 20.0(an=2+(n−1)da_n = 2 + (n-1)d)
  • 等差数列: 一定量 dd を足し続ける。まっすぐ増える(棒の先端が直線に並ぶ)
  • 等比数列: 一定倍率 rr を掛け続ける。r>1r > 1 では急激に伸びる(指数関数の離散版)

種明かし — 一般項

第 nn 項を nn の式で表したものが一般項です。

等差:an=a+(n−1)d等比:an=a⋅r n−1\text{等差}: a_n = a + (n-1)d \qquad \text{等比}: a_n = a \cdot r^{\,n-1}

「初項から規則を n−1n-1 回適用する」をそのまま式にしただけです。等比の一般項に rn−1r^{n-1} が現れるのは、第4章で触った指数関数の再登場です。等比数列は指数関数の飛び石なのです。

漸化式 — 1手先の規則

規則を「隣どうしの関係」で書く流儀もあります。

an+1=an+da_{n+1} = a_n + d

プログラミングの for ループで「前の値から次を作る」のと同じ発想です。初項と1手先の規則さえ決まれば、列全体が決まります。この見方は、統計コースのマルコフ連鎖(メトロポリス法)まで一直線につながります。

理解チェック

等比数列 2, 6, 18, 54, … の一般項は?

答えを見る

初項 a=2a = 2、公比 r=3r = 3 なので an=2⋅3 n−1a_n = 2 \cdot 3^{\,n-1}。「2から始めて3倍を n−1n-1 回」と読めれば、式は暗記でなく描写になります。

もう1問: 等比数列 3, 6, 12, 24, … の第6項はいくつでしょうか?

答えを見る

96 です。一般項は 3⋅2n−13\cdot2^{n-1}、第6項 =3⋅25=96= 3\cdot2^5 = 96。「初項に公比を n−1n-1 回掛ける」のは、等差の「足す」を「掛ける」に替えただけです。

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

等差数列 3, 7, 11, 15, … の第10項はいくつですか?

確認 2 / 3

等比数列 2, 6, 18, 54, … の第5項はいくつですか?

確認 3 / 3

等比数列 3, 6, 12, 24, … の一般項はどれですか?

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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