Σを使う — 和を積み上げて見る
数列が書けたら、次は足し上げです。統計の平均も期待値も、機械学習の損失関数も、 中身はぜんぶ「たくさんの項の和」、つまりΣ(シグマ)です。まずは振り返りから。
ウォームアップ — 第5章の振り返り
になる x をスライダーで見つけてください。
(目標 5)
Σは「forループ」である
Σの記号は「 を 1 から まで動かしながら足せ」という命令です。
プログラマーなら for (k = 1; k <= n; k++) sum += k と読めば、それで正解。
記号アレルギーの正体は、実はただのループ構文でした。
触ってみる — 積み上がる和
項数を増やすと和はどんどん伸びますが、その値は常に公式と一致します:
ガウス少年の逸話で有名な式です。1 から 100 の和は、両端から ペアを作る(1+100, 2+99, …)と 101 が 50 組になります。これが公式の中身です。
無限に足しても、有限に収まる
公比 の等比数列は、無限に足しても値が収束します。
正方形が埋まっていく様子が、その直感を与えます。一般には ()。 「無限の足し算が有限になる」感覚は、大学微積コース(級数の章)の入口です。
操作チャレンジ — 図で解く5問
初項3の等差数列があります。公差dを動かして、第5項をちょうど19にしてください。
第5項 (目標 19)
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
公式 を使って、1 + 2 + … + 10 を求めるといくつですか?
確認 2 / 3
同じ公式で、1 から 100 までの和 1 + 2 + … + 100 はいくつですか?
確認 3 / 3
無限等比級数の公式 を使うと、 はいくつに収束しますか?
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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介
中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり
数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹
最終更新: 2026-07-05