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Σを使う — 和を積み上げて見る

数列が書けたら、次は足し上げです。統計の平均も期待値も、機械学習の損失関数も、 中身はぜんぶ「たくさんの項の和」、つまりΣ(シグマ)です。まずは振り返りから。

ウォームアップ — 第5章の振り返り

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問1・現在

log2x=5\log_2x = 5 になる x をスライダーで見つけてください。

log28=3.00\log_2 8 = 3.00(目標 5)

Σは「forループ」である

k=1nk=1+2++n\sum_{k=1}^{n} k = 1 + 2 + \cdots + n

Σの記号は「kk を 1 から nn まで動かしながら足せ」という命令です。 プログラマーなら for (k = 1; k <= n; k++) sum += k と読めば、それで正解。 記号アレルギーの正体は、実はただのループ構文でした。

触ってみる — 積み上がる和

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1+2++5=151 + 2 + \cdots + 5 = 15 、公式 n(n+1)/2=15n(n+1)/2 = 15

項数を増やすと和はどんどん伸びますが、その値は常に公式と一致します:

k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2}

ガウス少年の逸話で有名な式です。1 から 100 の和は、両端から ペアを作る(1+100, 2+99, …)と 101 が 50 組になります。これが公式の中身です。

無限に足しても、有限に収まる

公比 r<1|r| < 1 の等比数列は、無限に足しても値が収束します。

1/2+1/4++1/23=0.87501/2 + 1/4 + \cdots + 1/2^{3} = 0.8750 \to 全体(= 1)に近づく
12+14+18+=1\frac{1}{2} + \frac{1}{4} + \frac{1}{8} + \cdots = 1

正方形が埋まっていく様子が、その直感を与えます。一般には k=0rk=11r\sum_{k=0}^{\infty} r^k = \dfrac{1}{1-r}(r<1|r|<1)。 「無限の足し算が有限になる」感覚は、大学微積コース(級数の章)の入口です。

操作チャレンジ — 図で解く5問

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問1・現在問2問3問4問5

初項3の等差数列があります。公差dを動かして、第5項をちょうど19にしてください。

3.04.05.06.07.0

第5項 =3+4d=7.0= 3 + 4d = 7.0(目標 19)

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

公式 k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2} を使って、1 + 2 + … + 10 を求めるといくつですか?

確認 2 / 3

同じ公式で、1 から 100 までの和 1 + 2 + … + 100 はいくつですか?

確認 3 / 3

無限等比級数の公式 k=0rk=11r\sum_{k=0}^{\infty} r^k = \frac{1}{1-r} を使うと、1+13+19+1 + \frac{1}{3} + \frac{1}{9} + \cdots はいくつに収束しますか?

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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹

最終更新: 2026-07-05

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