三角関数 — 単位円を回すと波が生まれる
「サイン・コサインが何の役に立つのか」。この疑問の答えは1枚の図にあります。 回転を横に流すと、波になる。音も、電気も、季節も、心臓の鼓動も — 繰り返すものはすべて円運動の影であり、その影の名前が です。
触ってみる — 波の誕生の瞬間
単位円の赤い点をドラッグして、ぐるぐる回してください。 点の高さが右へ流れて、波が描かれていきます。何周でも回せます。逆回転も。
いま何が起きていたのか
- 円上の点の高さ( 座標)が 、横位置( 座標)が — 前章の座標定義そのまま
- 横軸は回した角度そのもの。1周()ごとに波が1つ完成する
- 逆に回せば負の角度。2周回れば — 円で考えれば「一般角」は当たり前の拡張
なぜラジアンを使うのか
図の はラジアン(弧度法)で表示されています。定義は 「半径1の円を、弧の長さで測った角度」。 です。
度数法でも困らないように見えますが、「角度」と「弧の長さ」が同じ数になるおかげで、 微積分コースで を微分するときに式が劇的に単純になります( は ラジアンでだけ成り立つ)。先人がラジアンを選んだのは、未来の計算を楽にするためでした。
試してみよう
- cos に切り替える → 同じ回転の横方向の影。波の形は同じで、始まる位置だけ違う
- ちょうど1周()で波が1サイクル — 「周期」の定義
- 上半分をゆっくり、下半分を速く回す → 波の高さは角度だけで決まる(速さは無関係)
理解チェック
が最大値 になるのは、単位円のどの位置でしょうか?
答えを見る
真上()です。高さが半径いっぱいの になる唯一の場所。 図で赤い点を真上に置くと、波もちょうど山の頂上を描きます。