三角関数を使う — 波の3つまみと加法定理
前章の振り返りから。単位円の感覚は手に残っていますか。
ウォームアップ — 第2章の振り返り
問1 / 1
単位円上の赤い点をドラッグして、cosθ = −0.5 になる鈍角の位置(上半分)を探してください。
cosθ = 0.80(目標 −0.50、上半分で)
波は3つのつまみで操れる
現実の波(音の大きさ・高さ・タイミング)は、式では3つの定数で書けます:
- 振幅 : 波の高さ(音なら音量)
- 角振動数 : 波の詰まり具合。周期は (音なら高さ)
- 位相 : 波のスタート位置(タイミングのずれ)
3つのスライダーを触ってから式を見返すと、 どの記号がどのつまみか、もう読めるはずです。
加法定理は「回転の足し算」
高校数学の暗記地獄で悪名高い加法定理:
これは「 回してから、さらに 回す」という回転の合成を成分で書いただけです。 2倍角も半角も合成()も、ぜんぶこの1本から機械的に出ます。 覚えるのは「回転を続けて行う」という絵、1枚だけでいい。
そして — この「回転を成分で書く」操作、線形代数コース第3章では回転行列という 名前で主役になります。行列の掛け算が加法定理そのものだと分かる瞬間は、 このコースの続きで一番気持ちいい場面のひとつです。
微積分への予告
を微分すると になる(ラジアンの功績)。さらにテイラー展開という道具を使うと、 が多項式の無限和で書けることまで分かります。波の解析(フーリエ)まで 一直線 — 三角関数は大学数学の主要道路です。
操作チャレンジ — 図で解く3問
問1 / 3
単位円の点をドラッグして、sinθ = −1 になる場所へ移動してください。
sinθ = 0.00(目標 −1.00)