三角比を使う — 鈍角への拡張と余弦定理
まずは前章の振り返りから。
ウォームアップ — 第1章の振り返り
問1 / 1
問1・現在
頂点(赤い点)をドラッグして、放物線 の頂点を星印 に合わせてください。
直角三角形の限界
前回の定義には弱点があります。直角三角形の中では、角度は 〜 しか作れません。 の は? 三角形では答えられません。そこで定義を座標に引っ越します。
原点中心・半径1の円(単位円)の上の点を考えて:
と読み替えます。 までは前回の定義と完全に一致し、そして を超えても 点は円の上を進み続けられます。鈍角の三角比が自然に定義できました。 の「マイナス」は、点が 軸の左に出たという意味です。
円に乗せた瞬間に出る等式
単位円上の点は原点から距離1。ピタゴラスの定理で:
教科書の公式第1号は、「半径1の円の上にいる」という宣言にすぎません。
余弦定理 — ピタゴラスの一般化
直角でない三角形では、 に補正項が付きます:
なら で補正が消え、ピタゴラスに戻ります。 この という形、線形代数コースでは内積として再登場します (実は を展開しただけ)。「角度を掛け算で扱う」道具の原型がここにあります。
操作チャレンジ — 図で解く5問
問1 / 5
問1・現在問2問3問4問5
角度スライダーで になる角を見つけてください。
(目標 0.50)
式で確かめる
動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。
確認 1 / 3
単位円の定義で の値は?
確認 2 / 3
任意の角 について、 の値は?
確認 3 / 3
余弦定理を使います。、、()のとき、辺 の長さは?
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執筆: 榎本颯斗 / 監修: 中野竜之介
中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり
数学レビュー協力: 野田一成・木村敏樹
最終更新: 2026-07-05