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損失を最小にする — 最適化という共通言語

ウォームアップ — 第1章の振り返り

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問1・現在

傾き ww を動かして、原点を通る直線 y^=wx\hat{y} = wx の損失(残差二乗和)を最小にしてください。

損失(残差二乗和) =55.620= 55.620

前のレッスンでは傾き ww を手で動かして損失を下げました。ここでは視点を変えます。損失そのものをパラメータの関数として描くと、機械学習の全体像が1枚の地形図になります。

パラメータ空間と損失の対応

損失を L(w)L(w) と書きます。横軸に ww、縦軸に損失 L(w)L(w) を取ると、1本の谷型の曲線が現れます。データへの当てはめ問題が、この谷の底を探す問題に置き換わりました。

損失 L(w)=108.500L(w) = 108.500

損失を ww の関数として描くと1つの谷。最適化とは、この谷底を探すこと。橙の点を底へ落としてみてください。

スライダーで傾き ww を動かして、橙の点を谷底に落としてみてください。谷底の ww が、前のレッスンで「自動最適化」が返したのと同じ最適パラメータです。

種明かし — 最適化がコース全体を貫く

このコースで出てくる手法は、扱う関数 fθf_\theta と損失 LL の形こそ違え、やることは同じ形をしています。

θ=argminθ L(θ)\theta^{*} = \arg\min_{\theta}\ L(\theta)
  • 回帰(第2章): fθf_\theta は直線、LL は残差二乗和
  • 分類(第3章): fθf_\theta はシグモイド、LL は交差エントロピー
  • ニューラルネット(第6・7章): fθf_\theta は変換の合成、LL は同じく交差エントロピーや二乗誤差

損失の谷が1つのきれいな椀なら、閉じた式で底が求まることもあります(第2章の正規方程式)。谷が複雑で式で解けないときは、坂を下って底を探す(第5章の勾配降下)。ただし閉じた式が存在する場合でも、データが大規模だと行列計算が重く、反復法(勾配降下)のほうが実用上有利なことがあります。「解ける谷」と「下って探す谷」の違いは、このコースの2つの解法の分かれ道であると同時に、どちらを選ぶかはデータ規模しだいの実務判断でもあります。

パラメータが2つ以上になると、谷は平面や高次元空間に広がります。次章では ww と切片 bb の2つを軸に取り、損失を等高線で見る地形図を初めて描きます。

試してみよう

  • 谷の左側と右側では、ww を動かしたときの損失の増え方が同じですか(対称な放物線なので、底から等しく離れれば同じだけ増えます)
  • パラメータが2つになったら、この谷型の曲線は何に変わるでしょう(2次元の椀。上から見ると等高線 = 次章)

操作チャレンジ

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問1・現在問2問3

損失関数 L(w)L(w) の曲線そのものを見ています。橙の点をドラッグして谷底(最小)に落としてください。

損失 L(w)=108.500L(w) = 108.500(パラメータ空間の谷底に橙の点を落とす)

式で確かめる

動かして掴んだ感覚を、式と言葉で確かめます。間違えても、ヒントと解説で戻れます。

確認 1 / 3

このコースの手法に共通する、最適化の目標を表す式はどれですか。

確認 2 / 3

レッスンの対応表で、分類(第3章)の fθf_\theta と損失 LL の組み合わせはどれですか。

確認 3 / 3

損失の谷が1つのきれいな椀のとき、その底はどう求められますか。

この章の定義・定理・公式をまとめて確認する

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執筆: 中野竜之介 / 監修:

中野竜之介: 北海道大学大学院 数学専攻 博士課程・専門: 特殊関数論と代数幾何の交わり

最終更新: 2026-07-05

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