定義・定理・公式まとめ
統計学コース
レッスンで手を動かして体感したことを、いつでも引ける形にした知識の地図です。 気になる項目があれば、リンク先のレッスンでもう一度図を動かして体感し直せます。
第1章データを記述する — 1変数の記述統計
偏差の総和はゼロ
無料平均より大きい分と小さい分がちょうど打ち消し合う——平均の定義そのものから出る恒等式
この恒等式のせいで偏差をそのまま足しても常に0になり、ばらつきの指標にならない(だから2乗する)
→ このレッスンで体感する分散(記述統計)
無料偏差を2乗してから平均すると、正負が打ち消し合わずにばらつきの大きさだけが残る
ここではデータ全体(母集団)の記述統計として で割る。標本から母分散を推定するときは で割る不偏分散を使う(第7章)
→ このレッスンで体感する第2章2変数の関係 — 相関と単回帰入門
相関と因果は別
無料が大きくても の因果を意味しない
第三の変数(交絡因子)が両方を動かしているだけの見かけの相関がありうる
典型例: 気温とアイスの売上とプールの事故——両方とも「夏」という交絡因子で動く
→ このレッスンで体感する第3章確率 — 不確実性のルール
第4章確率変数と確率分布
二項分布の平均・分散
プレミアムのとき
1回の試行(ベルヌーイ)の平均 ・分散 を、独立な 回分だけ単純に 倍・足し合わせている
各試行が独立で成功確率 が一定であることが前提
→ このレッスンで体感する第5章正規分布と多次元の分布
2次元正規分布と相関
プレミアム分布の形は平均ベクトルと分散共分散行列 だけで決まる
等高線は楕円になり、傾きと形は相関係数 が決めている
かつ2変数が正規分布なら独立(一般の分布では無相関は独立を意味しないので注意)
→ このレッスンで体感する第6章大数の法則と中心極限定理
中心極限定理(CLT)
無料( が大きいとき)
元の分布がどんな形でも、たくさん平均すると分布の形が正規分布に近づいていく
成立条件: iid かつ分散 が有限であること。統計的推測の大半がこの近似の上に成り立つ
→ このレッスンで体感する標準誤差
プレミアム標本平均自身のばらつき(標準偏差)。サンプルサイズを増やすほど、標本平均は真の平均の周りに集まっていく
誤差を半分にするにはサンプルサイズを4倍にする必要がある( で効くため)
→ このレッスンで体感する第7章標本分布 — 推測統計の準備
不偏分散
プレミアム標本平均 は母平均より標本自身に近づきやすく、 で割ると母分散を系統的に過小評価してしまう。その分を補正するのが
成立条件: 補正後の は母分散 の不偏推定量になる()
→ このレッスンで体感するカイ二乗分布
プレミアム標準正規分布に従う独立な変数の2乗和が従う分布
分散の推定・検定で「2乗して足す」計算をするたびに顔を出す分布
自由度は通常 (平均を推定した分だけ1つ引かれる)
→ このレッスンで体感する第8章推定 — 点推定と区間推定
信頼区間の正しい解釈
プレミアム「真の母数がこの区間に入る確率が95%」ではない
正しくは「同じ手続きで区間を何度も作ったとき、その約95%が真の値を含む」という、手続き自体の性質
1回作った区間について、真の値が入っているかどうかはもう確率的ではない(入っているか、いないかのどちらか)
→ このレッスンで体感する第9章仮説検定
第一種の過誤・第二種の過誤
プレミアム第一種: が真なのに棄却/第二種: が真なのに棄却できない
有意水準を下げて第一種の過誤を減らそうとすると、その分第二種の過誤(見逃し)が増えやすい
両方を同時にいくらでも小さくすることはできない(トレードオフ)
→ このレッスンで体感する第10章回帰分析と線形モデル
最小二乗法の仮定
プレミアム誤差項の平均0・等分散・(検定には)正規性・独立性を仮定
誤差にこれらの性質を仮定して初めて、最小二乗推定量が「最良」だと言える
成立条件: これらが崩れる(不等分散・自己相関など)と推定量は不偏でも標準誤差の評価が歪む
→ このレッスンで体感する第11章ベイズ統計と計算統計(発展)
共役事前分布
プレミアム二項尤度に対してベータ分布は共役事前分布
事前分布と事後分布が同じ分布族に収まるので、パラメータの更新だけで事後分布が求まる
共役性が使えない一般のモデルでは、事後分布を解析的に求められないことが多い
→ このレッスンで体感するMCMCの発想
プレミアム事後分布 尤度×事前分布 からマルコフ連鎖でサンプリングする
事後分布の式は分かっても直接サンプルできないとき、その分布に収束するような乱数の連鎖を回して代わりに使う
→ このレッスンで体感する頻度論とベイズ統計の視点の違い
プレミアム頻度論: 母数は定数、データが確率変数/ベイズ: 母数も確率変数
頻度論の信頼区間は「手続きの性質」、ベイズの信用区間は「母数そのものの確率」として直接解釈できる
→ このレッスンで体感する第12章多変量解析 — 高次元データの構造を見る
主成分分析(PCA)の目的
プレミアム分散共分散行列 の固有ベクトルのうち、固有値が最大の方向を第1主成分にする
点群が一番大きく散らばっている方向を、新しい座標軸として選び直す
→ このレッスンで体感するk-means法
プレミアム各点を最も近い重心のクラスタに割り当て→重心を再計算、を収束するまで繰り返す
「割り当て」と「重心の更新」を交互に繰り返すことでクラスタが安定していく
初期値(最初の重心の位置)に結果が依存する。局所最適に落ちることがある
→ このレッスンで体感する第13章時系列解析 — 時間に沿うデータ
第14章実験計画法と分散分析
交互作用
プレミアム一方の要因の効果がもう一方の水準によって変わること
主効果だけを見ていると、交互作用があるケースでは結論を誤ることがある
交互作用が有意なときは、主効果を単独で解釈すべきではない
→ このレッスンで体感する第15章一般化線形モデルとモデル選択
ロジスティック回帰のリンク関数
プレミアム確率 をオッズの対数(ロジット)に変換すると、範囲の制約なく線形回帰と同じ形で扱える
リンク関数がロジット関数であるGLMがロジスティック回帰
→ このレッスンで体感するAIC(赤池情報量規準)
プレミアム対数尤度(当てはまりの良さ)とパラメータ数 (複雑さ)のトレードオフを1つの数字にする
値が小さいモデルほど良いと判断する。あくまでモデル間の相対比較の指標
→ このレッスンで体感するモデル選択の注意
プレミアムAICは当てはまりの絶対的な良さを保証しない
候補に挙がったモデルの中で相対的にマシなものを選んでいるだけで、候補全部が悪いモデルということもありうる
→ このレッスンで体感する