定義・定理・公式まとめ
複素解析コース
レッスンで手を動かして体感したことを、いつでも引ける形にした知識の地図です。 気になる項目があれば、リンク先のレッスンでもう一度図を動かして体感し直せます。
第1章複素数平面と複素関数 — 2枚の平面で見る
ドメインカラーリングの読み方
無料色相 、明度 の単調な関数(零点で暗く、極で明るく)
関数を「平面→平面」のまま塗り分けて、グラフでは見えない性質を色で見る
零点・極のまわりで色相が周回する回数が、その点の位数(=偏角の巻き数)
→ このレッスンで体感する第2章正則性とコーシー・リーマン方程式
コーシー・リーマン方程式
無料()
ヤコビ行列が「回転+拡大」を表す行列の形になるための条件
正則性の必要条件。十分にするには偏導関数の連続性も要る。反例 : は滑らかでも でCR不成立=複素微分不可能
→ このレッスンで体感する第3章等角写像 — 角を保つ変形
第4章複素積分とコーシーの定理
$z^n$ の積分公式
プレミアムだけ原始関数が多価()になるため特別扱いになる
単位円を正の向き(反時計回り)にとることが前提。向きを逆にすると符号も反転する。留数定理の最も基本的な部品
→ このレッスンで体感する第5章留数定理
留数定理
プレミアム極が経路の内側に入るたびに、理論値が留数の分だけ段階的に増える
は 上および内部で正則( 内部の有限個の孤立特異点 を除く)、 は単純閉曲線(正の向き)であることが前提。コーシーの定理は特異点なし(和=0)の特別な場合
→ このレッスンで体感する第6章実積分への応用・解析接続
半円経路で実積分を回収
プレミアム実軸の積分区間+上半円弧を閉じ、弧の寄与が消えるのを待つ
上半円弧の寄与が0に収束すること(分母の次数が分子より2以上大きい 等)に加え、実軸上に極がないことが前提。反例: は弧の寄与は0でも実軸上 に極があり、実積分は発散して留数和とは一致しない
→ このレッスンで体感する解析接続の一意性
プレミアム共通の集積点を持つ集合上で一致する2つの正則関数は、連結な定義域全体で一致する
「一致の定理」により、正則関数の延長方法は(存在すれば)ただ1通り
この一致の定理(identity theorem)が解析接続の一意性の根拠。ただし集積点が連結な定義域の内部にあることが前提。反例: 上で と は 上で一致し集積点0を持つが、0はの境界のため全体では一致しない
→ このレッスンで体感する第7章級数展開と特異点 — テイラーとローラン
テイラー級数の収束半径
プレミアム展開中心を動かすと、最も近い特異点までの距離に合わせて収束円も伸び縮みする
が の近傍で正則であることが前提。解析接続した関数の特異点が離散的なら、 は から最も近い特異点までの距離
→ このレッスンで体感する孤立特異点の分類
プレミアム主要部 : 可除、有限個で : 位の極、無限個: 真性
ローラン展開の負のべきが、無い・有限・無限のどれかで分類する
分類は が孤立特異点であることを前提とする
→ このレッスンで体感する第8章正則関数の大域的性質
最大値原理
プレミアムが領域 で正則かつ非定数なら、 は 内で局所最大値を取らない
有界領域では絶対値の最大が内部ではなく境界へ押し出される
は連結な開領域。境界最大の形には、 が有界で が 上連続という条件も要る
→ このレッスンで体感するリウヴィルの定理
プレミアムが整関数かつ なら は定数
コーシー評価 で円を無限に広げると、すべての点で導関数が0になる
同じ定数 が複素平面全体で使えることが必要。円板ごとに異なる上限を選べるだけでは足りない
→ このレッスンで体感する代数学の基本定理
プレミアムの複素係数多項式 は、ある で
零点がないと仮定すると が有界な整関数になり、リウヴィルの定理と矛盾する
が非定数であることが条件。証明では零点なしの仮定が の全平面での正則性を保証する
→ このレッスンで体感する一致の定理
プレミアムの点集合が 内に集積点を持つなら、
正則関数は、領域内部に集積する小さな一致集合だけで全体が決まる
は連結な開領域、 は で正則。集積点が の境界にあるだけでは適用できない
→ このレッスンで体感する解析接続の一意性
プレミアム重なる領域で一致する正則な延長は、一致の定理により同じ関数になる
一致の定理が保証するのは一意性であり、延長の存在ではない。分岐や特異点が延長を妨げることがある
→ このレッスンで体感する第9章調和関数と物理
正則関数から調和関数へ
プレミアムが正則なら
コーシー・リーマン方程式をもう一度微分すると、実部と虚部がラプラス方程式を満たす
の2階偏導関数が連続な領域で混合偏導関数の一致を使う。正則関数の実部・虚部は実際には滑らか
→ このレッスンで体感する等高線と流線の直交
プレミアム実部の等高線と共役な虚部の等高線が直角に交わり、ポテンシャル線と流線を同時に描く
の点では両勾配が0でなく、正則な等高線どうしの直交が成り立つ。臨界点では退化する
→ このレッスンで体感する第10章総合演習
収束領域から積分まで
プレミアム収束円環
展開が成り立つ領域を確認してから、留数を読み、経路の向きを付けて積分する
上に特異点がなく、正向きなら符号は 。時計回りでは符号が反転する
→ このレッスンで体感する局所条件から大域結論へ
プレミアム正則性 コーシー評価・最大値原理 リウヴィル・一致の定理
各点での複素微分可能性が、有界性や一致集合から関数全体を決める定理へつながる
各矢印では領域の連結性、全平面での正則性、集積点の位置など、対応する成立条件を確認する
→ このレッスンで体感する正則関数と調和関数の往復
プレミアム正則
CR方程式、等高線の直交、平均値性、境界値問題を1つの流れとして見直す
逆向きは局所的には成立するが、大域的な共役調和関数には単連結性が必要
→ このレッスンで体感する